未来の教材を今—CDFでインタラクティブな教科書を開発する
Briggs・Cochran共著「Calculus」の第3の共著者,Eric Schulz
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- 一体型形式—CDFはドキュメントとアプリケーションの両方を備えた柔軟なインターフェースを提供するので,タイプセット,ダイアグラム,インタラクティブコントロールに別々のツールを使う必要がない
- 自動化—自動化された機能により,インタラクティブな知識アプリケーションの作成が簡素化される
- 組込みの知識—CDFは豊かな組込みの知識を持つ上,世界最大の計算可能データコレクションにアクセスできる
- オンデマンドの計算—CDFはパワフルなMathematicaの計算エンジンを組み込んでいるため,所定のデータ設定に依存するという形式的制約を受けることなく,ユーザがライブで結果を生成することができる
チャレンジ
ワラワラコミュニティカレッジの数学教師Eric Schulz氏は,授業でインタラクティブな可視化教材を使って効果をあげた経験から,躍動感のない静的な通常の電子書籍をどのように変えられるかを考え始めました.
Schulz先生はMathematicaとCDF(計算可能ドキュメント形式)を使い,従来のテキストおよびインタラクティブアプリケーションの機能を組み合せて,計算を動力とする一つの知識コンテナにしました.
解決方法
Schulz先生はこのアイディアを自作の動的な図とともに発表しました.その結果,Briggs氏,Cochran氏,Gillett氏に誘われ,Pearsonから出版される新しい微積分の教科書の著作チームに加わることになりました.CDFは,タイプセット,データ,インタラクティブ機能,配備のすべてがMathematica一つで済みます.「Mathematicaなしでこのような書籍がインタラクティブに使えるなんて想像しがたいです.」
利点
無料のWolfram CDF Playerを使うことで,学生はすぐにセクションを進み,電子書籍の面白いインタラクティブな図と直観的なテキストをじっくり見ることができます.このインタラクティブ機能とテキストが相まって,伝えにくい概念を動的に表すことができます.「教師は,教科を生き生きと表現し,ありきたりのテキストの内容を超え,インタラクティブな可視化でサポートされるものをずっと求めていたのです.大変好評です.」
2010年の秋に出版されたこの電子書籍は,アメリカ国内の数百の大学で使われています.また,ソフトウェアおよび出版業界で権威ある賞も受賞しています.