Wolfram Engine
ローカルにWolfram Engineをダウンロードして,あなたのアプリケーションに計算インテリジェンスを付加してみませんか
よくある質問
一般
Wolfram Engine Community Editionとは何ですか?
製品化を目的としていない利用法にライセンス提供されるWolfram Engineの無料版です.Wolfram EngineはWolfram言語を実装したもので,ソフトウェア開発プロジェクトの中で利用するのに適したインターフェースを持っています.Wolfram Engineは,Mathematica,Wolfram|One,Wolfram|AlphaなどのWolfram社の製品の核心です.
Wolfram Engine Community Editionはどこで稼動しますか?
Wolfram Engine Community Editionをダウンロードして,あなたのコンピュータシステム上で,ローカルに実行できます.Linux,Mac,Windowsで稼動することができて,デスクトップ,サーバー,仮想環境,分散環境,並列化環境,組込みシステムで稼動可能です(Wolfram Cloudは,即時に Wolfram 言語のクラウドを通したアクセスを提供します).
Wolfram Engine Community Editionをクラウドの中で,使うことは可能ですか?
AWSのような標準的なクラウドプロバイダーの仮想環境で,ローカルなソフトウェアとして実行することができます.Wolfram Cloud(とWolfram Enterprise Private Cloud)は,Wolfram言語のための完全なクラウド環境を提供します.
Wolfram Engine Community Editionをソフトウェアスタックに接続するにはどうしたらいいですか?
Wolfram Engine Community Editionは,socketsやZeroMQ経由で,コマンドラインから,あるいはスクリプトとして実行可能です.また,Excel,Jupyter,Unityのようなシステムからだけでなく,PythonやJavaや.NETやC/C++のためのクライアントを通して呼び出すことも可能です(Webサーバーへのダイレクト接続のサポートは現在開発中です.).
Wolfram Engine Community Editionを開発ツールに接続するにはどうしたらいいですか?
標準的なIDEやエディターやEclipse,IntelliJ IDEA,Atom,Vim,Visual Studio Code,GitのようなツールでもWolfram言語を編集したり管理することが可能です.
Wolfram言語を試すために,Wolfram Engineをダウンロードする必要がありますか?
いいえ.Wolfram Cloudの中で,即座にかつインタラクティブにWolfram言語を試すことが可能です.
Wolfram Engine Community EditionとMathematicaは,どのような関係ですか?
両者とも,コアのエンジンは同じですが,インタフェースとライセンスが異なります.Mathematica は,主に,Wolfram Notebookインターフェースと共に,インタラクティブな計算に使われます.Wolfram Engine Community Editionは,様々なプログラム間通信インターフェースを使って,他のプログラムから呼び出されることが想定されています.Wolfram Engine Community Editionは,ソフトウェア開発において試作に供与されるライセンスです.Mathematicaと異なり,商用または組織用の出力の生成のためにライセンスは供与されません.
Raspberry PiのWolfram Engineとは,どのような関係ですか?
Rasbianオペレーティングシステムの一部としてバンドルされているWolfram Engine("Wolfram言語"とタグ付けされています)は,Wolfram Engine Community Editionと同じソフトウェアですが,Raspberry Pi 用に調整されており,非商用の製品利用を許可するライセンスが供与されています.
Wolfram Engine Community Editionはオープンソースのプロジェクトですか?
いいえ.30年以上に渡り商用に開発し続けられてきた製品の特殊ライセンス版です.オープンソースプロジェクトにWolfram Engineを含む際に必要な情報は下の項をご覧ください.Wolfram社は長年にわたりオープンソースのコミュニティーにおいて活発に活動して参りました.Wolfram Engineのうち,いくつかのコンポーネントと関連するツール類はオープンソースです.
インストールと利用法
Wolfram Engineは,どのようにインストールするのですか?
インストーラーをダウンロードして実行して下さい.詳細はこちらのサポート記事をご覧ください.
Wolfram Engineは,どのようにアクティベートするのですか?
インストールされたプロダクトのレイアウトにあるWolframScriptを起動(こちらのサポート記事をご覧ください)してください.プロンプトが表示されたら,ダウンロードする際に使ったアカウントと同じアカウントでログインしてください.その情報は,Wolfram Cloudに接続して,あなたのアカウントに2つの無料のキーが関連付けられるかどうかをチェックするのに使われます.
WolframScriptを実行したら,私のアカウントは有効なキーを持っていないと表示されました.どのようにしたらよいのでしょうか?
2つのキーが,各アカウントに割り当てられています.もし,あなたがログインしていないのであれば,アカウントにキーを関連付けるためにログインする必要があります.もし,キーが両方とも既に使われているのであれば,インストールマシンを変更する必要があります.マシンを変更する場合には,キーをリセットするためWolfram社に問い合せてください.
WolframScriptとは何ですか?
WolframScriptは,コマンドラインまたはスクリプトからWolfram Engineを稼動させるためのプログラムです.WolframScriptは,Wolfram Engineにバンドルされてダウンロードされます.
Wolfram言語のスクリプトを実行するには,どのようにしたらよいですか?
MacやLinuxマシンでは,スクリプトの最初に#!wolframscriptを入れて下さい.また,WolframScriptプログラムへのパスが通っていることを確認してください.Wolfram言語のスクリプトは,慣例として.wlsというファイル拡張子を持っています.Windowsマシンでは,WolframScriptのインストーラが,.wls拡張子をWolframScriptに関連付けます.さらなる情報はドキュメントをご覧ください.
ライセンスと使用条項
注意:「Wolfram Engine Community Edition」を「Free Engine」と略記する.Free Engineを商用製品の開発に使えますか?
はい.開発フェーズや,デモやテストに使えます.しかしながら,プロダクトをデプロイする前に製品ライセンスを取得しなくてはなりません.
Free EngineをR&Dに使えますか?
はい.あなたのR&Dが製品開発に含まれているのであれば使えます.しかしながら,Free Engineライセンスは,商用あるいは組織用に,出力 (論文や報告書) を作成するという明確な目的のために使う事を許可していません.それらのためには、そのような使用パターンにより適したインタフェースであるWolfram Notebookを提供しているWolfram|One,Mathematica,あるいは他のWolfram製品をお使い頂く必要があります.
使用目的が商用で無い場合,ライセンスはどのように違いますか?
たとえ,プロジェクトが商用で無い場合でも,エンドユーザが使用するためのプロジェクトをデプロイするのであれば,製品ライセンスを取得しなくてはなりません.あなたが大学に所属している場合,Wolframのサイトライセンスをお持ちになっているかも知れません.その場合は,そのサイトライセンスが,様々なデプロイメント形式を含むWolfram Engineの使用方法を管理することになります.さらなる情報については,こちらにお問い合せください.
Free Engineを使ってプロトタイプを作ってもいいですか?
はい.Free Engineのライセンスは,ソフトウェア製品のプロトタイプ作成を許可しています.プロトタイプを作成し,それをデモしたりテストすることが出来ます.しかしながら、それを製品化するのであれば,製品ライセンスを取得しなくてはなりません.
Free Engineを使って有料サービスを提供してもいいですか?
はい.そのサービスが,Wolfram Engineを使った製品の開発のためであれば可能です.Free Engineをデモ作成のために使うことができますが,デプロイメントには使えません.加えて,成果物が直接的な出力(例えば,レポート)の場合は,Free Engineでは許可されていません.そのような使用方法は,Wolfram|Oneや他のWolfram製品が想定されています.
Free Engineを使ったウェブサービスまたはAPIを作ってもいいですか?
はい.ウェブサービスやAPIのプロトタイプやデモを作ることができます.しかしながら、それらを製品化する以前に,製品ライセンスが必要となります.これは,あなたのウェブサービスが,組織の中だけで使われる場合にも適用されます.ウェブサービスやAPIを製品化するということは,その出力が,デモやテスト以上の目的で使われるからです.
Free Engineを使って,講義で教えてもいいですか?
Free Engineはソフトウェア開発のためのものです.そのライセンスは,教育サービスの提供を含んでいません.Wolfram社は,教育用に多くのライセンスプログラムを提供しています.あなた大学に所属している場合,Wolfram Engineの完全な教育目的使用を許可するWolframサイトライセンスを使えるかもしれません.また,Wolfram社は,Wolfram Programming Labを含む様々な無料教育用ツールを提供しています.もし,Free Engineを使ったソフトウェア開発コースを教えたいのあれば,特別な教育用ライセンスについて,Wolfram社にお問い合せください.
オープンソースプロジェクトにFree Engineを使っていいですか?
はい.Free Engineを,デモやテスト同様,プロジェクトの開発に使うことができます.しかしながら,Free Engineのライセンスは,さらなる開発の目的以外に,エンドユーザの使用を許可していません.エンドユーザが使用するためには,Wolfram Engineの別のライセンスを持っていなくてはなりません.Wolfram|OneやMathematicaなどのWolfram社の製品をお持ちの場合,あるいはサイトライセンスをお持ちの組織に所属している場合,既に適切なライセンスをお持ちかも知れません.オープンソースプロジェクトには,エンドユーザが自由にFree Engineを,エンドユーザによるプロジェクト使用の一部として,使用することを許可する特殊なWolfram Engineライセンスを適用することが可能です.
製品ライセンスはどのように取得したらいいですか?
異なる状況に応じて,異なるタイプの製品ライセンスが存在します.取り得る選択肢については,Wolfram社にお問い合わせください.
製品ライセンスは,どのくらいの費用が掛かりますか?
製品ライセンスの費用は,ライセンスの分量とアプリケーションに依存します.ソフトウェアやハードウェアに内蔵して配布する場合は,通常,コピーあたりの費用は$5–$100の範囲内です.
Wolfram|OneやMathematicaのライセンスはWolfram Engineを含んでいますか?
はい.Free Engineをダウンロードして,Wolfram|OneやMathematicaのライセンス条項に従ってお使いください.
Free Engineのそれぞれのコピーを認証する必要がありますか?
はい.各々コピーは,Wolfram Cloudで一度認証される必要があります.認証には期限はありません.ただし,Wolfram社は,ライセンスが乱用された際の使用停止の権利を保持しています.製品ライセンスは,別途認証しなくともWolfram Engineをデプロイすることを許可しています.
Free Engineのコピーを再配布してもいいですか?
いいえ.バージョンとセキュリティの維持管理のため,Free Engineのコピーは,直接Wolfram社からダウンロードされなければなりません.一方で,製品ライセンスは,Wolfram Engineの再配布を許可しています.あなたが,ソフトウェア配布サービスを運用しているのであれば,Free Engineのコピーをあなたのサービスを経由して提供することについてWolfram社にお問い合せください.
Wolfram Engineのライセンスに関するご質問および詳細 こちらでお問い合せください