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Wolfram言語の最新バージョンを基盤とするWolfram Finance Platform 2.6は,ブロックチェーンテクノロジー,機械学習,ニューラルネットワーク,数学計算,システムモデリング等の機能を拡張すると同時に,新しいフロントエンドの機能も導入しています.

Finance Platformの主要新機能は次のようなものです.

向上した機械学習の機能

Wolfram Finance Platformでは機械学習機能が拡張され,向上しています.新しい関数によって,特徴の抽出,次元削減,データのクラスタ化,ハイパーパラメータの最適化,解釈可能モデルの取得が簡単になりました.CUDAにより加速されるトレーニングを使うことで,大規模なデータ集合での機械学習が実践可能になりました.

Wolfram言語の新機能:向上した機械学習 »
ドキュメント:機械学習 »

時系列と信号処理

機能の向上によって,月ごとのような自然な指定で窓に関数を適用したり,時間についての結果の値を配置する際により細かく制御したりすることが可能になりました.日付と数量のサポートがより完全で自然なものとなっています.

Wolfram言語の新機能:時系列の処理 »
ドキュメント:信号処理 »
ドキュメント:時系列 »
ドキュメント:時系列過程 »

統計

新しい統計分布,システム全体を通じての通貨単位のサポート,仮説検定,母数推定,サンプリングにおけるさまざまな機能の向上を備え,Wolframの統計フレームワークはより強力で高速になり,使いやすくなりました.

Wolfram言語の新機能:拡張された確率と統計の機能 »
Wolfram言語の新機能:ランダム行列 »

向上した可視化機能

多次元データ,テキストデータ,タイムラインを可視化する新しい機能によって,矩形以外の領域についてもラベル付けやプロットが可能になり,説得力のある奥深いプロットがこれまでよりも簡単に作成できるようになりました.

Wolfram言語の新機能:ラベル,スケール,除外 »
Wolfram言語の新機能:立体の可視化 »
ドキュメント:ラベル »
ドキュメント:Exclusions »

向上した数学計算

偏微分方程式の数値解法に事象,感度計算の他,新しい境界条件のタイプや偏微分方程式の向上した複素数値解法も含まれるようになりました.

Wolfram言語の新機能:偏微分方程式 »
Wolfram言語の新機能:微分固有系 »
ドキュメント:偏微分方程式 »

テキストの処理

複数の言語や文字集合を扱うためのツールが備わったため,構造化されたテキスト,構造化されていないテキスト,セマンティックテキストの高度な処理や解析が可能になりました.

Wolfram言語の新機能:テキストと言語の処理 »
ドキュメント:テキスト解析 »

知識ベース

Wolfram Knowledgebaseを使うと,より速くより便利に世界の計算可能データにアクセスできます.データはカスタムの実体や自分のデータで拡張することができるようになりました.Federal Reserve Economic Data等の新しいデータ集合も含まれています.

Wolfram言語の新機能:Knowledgebaseの拡張 »
ドキュメント:知識の表現と利用 »
ドキュメント:EntityStore »

ネットワーク通信

新しいWolfram Cloud通信プロトコルにより,セッション間の非同期通信を簡単にする,より抽象化されたスケーラブルな通信システムが可能になりました.

Wolfram言語の新機能:チャネルフレームワーク »
Wolfram言語の新機能:クラウドおよびWebのインターフェース »
ドキュメント:チャネルベースの通信 »



Wolfram言語のバージョン10.3を基盤とするWolfram Finance Platform 2.2では,他に類のない計算,知識,インターフェース機能のベースがさらに拡張されています.

Finance Platform 2以降の主な新機能

向上した時系列解析とランダム過程

Wolfram Finance Platformでは,時系列過程全体において,完全に自動化されたフィットと診断が行えるようになりました.また,ランダム過程のフレームワークをこれまで以上に拡張することで,市場の変動を予測したり,データ系列の相関を解析したり,市場力学についての仮説を検定したりすることが簡単になっています.

ドキュメント:時系列 »
ドキュメント:時系列過程 »
ドキュメント:ランダム過程 »

金融信号処理

株価,オプション価格,その他のタイプのデリバティブ等のエクイティ価格の動向を,組込みの信号処理機能を使って予測します.信号処理関数は,自動的に時系列と動作するようになりました.

ドキュメント:信号処理 »

データサイエンスと機械学習

統合された機械学習機能を使って,リスクを軽減し,アルゴリズムによる取引戦略を向上させます.Wolfram Finance Platformは,連想という基本的な新しい構造も導入しました.これは,キーと値を関連付けるもので,大規模データセットに対して非常に効率的なルックアップと更新を可能にします.

ドキュメント:機械学習 »
ドキュメント:連想 »
ドキュメント:構造化されたデータ集合の計算 »

高度に自動化された,計算駆動型のレポート生成

Wolfram Finance Platformはドキュメントを自動生成するための高度なツールを提供します.テンプレートを作成して,出力をカスタマイズすることができます.また,Wolfram Cloudでスケジュールし共有することのできる,インタラクティブなチャートや動的な計算を含むレポートも生成します.

ドキュメント:自動化されたレポート »
ドキュメント:データの可視化 »

統合された単体テスト

Wolfram Finance Platformに新しく統合された組込みのテストフレームワークを使うと,ソフトウェア開発プロセスが向上します.開発サイクルのどの段階でも,自分のコードのテストを作成し実行して,関数やアプリケーションが意図した通りに動作することを確認することができます.

ドキュメント:体系的な検定と検証 »

企業規模の配備

Wolfram Finance Platformを使うと,自分が作成したプログラムをクラウドに即座に配備することができます.API,インタラクティブなWebコンテンツ,モバイルアプリ等も作成できます.

ドキュメント:クラウド関数と配備 »

統合された有限要素法

Wolfram Finance Platformに組み込まれている有限要素法を使って,デリバティブ契約の価格付けを素早く正確に行ったり,他の量的金融に応用したりすることができます.

ドキュメント:有限要素法 »
ドキュメント:偏微分方程式 »

包括的なグラフ計算

Wolfram Finance Platformのグラフおよびネットワークの包括的な機能は,金融に対する新しいアプローチを提供し,市場データに直観的洞察をもたらします.

ドキュメント:グラフとネットワーク »

Wolfram Finance Platform2の主な新機能

Wolfram Finance Platform 2には新しい分野が加わり,卓越した計算,知識,インターフェース機能のベースがさらに拡張されています.

計算を動力とするレポート作成

ユーザが操作できるレポートを即時に作成し,データの調査を可能にします.リアルタイムデータとライブ計算を組み合せ,動的なダッシュボードをスタンドアロンアプリとして配備,あるいはWeb上に配備します.

 

向上したグラフとネットワーク機能

Wolfram Finance Platformの包括的なグラフおよびネットワーク機能は,今までにない金融へのアプローチを提案し,市場データの直観的な洞察を伝えます.

ドキュメント:グラフとネットワーク »

高度なカレンダー操作

Wolfram Finance Platformには日付と時間を操作するための非常に柔軟なシステムが組み込まれているため,取引日を見付けたり,さまざまな取引所の取引日を並べたり,いろいろな国の営業日を探したりすることができます.

ドキュメント:日付と時刻 »
 

システム規模の単位のサポート

Wolfram Finance Platformには,計算や可視化とシームレスに統合する,高度な物理量とリアルタイムの貨幣単位が含まれています.

バーチャルブック:通貨単位 » ドキュメント:単位 »

包括的なランダム過程

Wolfram Finance Platformは,一貫性のある包括的なランダム過程機能を提供します.この一般化されたフレームワークにより,数量的なモデラーが複雑なデリバティブモデルを簡単に構造化することができるようにします.

ドキュメント:ランダム過程 »

統合された信号処理

金融に新世代の信号処理および解析を適用します.組込みの信号処理機能を利用して,株価の動向を推定したり,動的なCAPMモデル等を開発したりすることができます.

ドキュメント:信号処理 »

組み込まれたR言語との統合

Wolfram Finance Platformは既存のコードベースを操作するためのデータ統合性およびインタラクティブ機能を提供します.RLinkを使うと,ワークフローにシームレスにRコードを統合することができます.

ドキュメント:RLink »

ゲージ制御の付いたインテリジェントなダッシュボード

高度にカスタマイズ可能なインタラクティブゲージにより,一目でスプレッドシートに相当する情報が伝えられます.ゲージはダッシュボードやレポートに適しているだけでなく,インターフェースのインタラクティブコントロールとしても使えます.

ドキュメント:ゲージ »

その他の改良点

  • コアとなる新しいアルゴリズムと改善されたアルゴリズム
  • 確率・統計の拡張機能
  • 微分方程式の解法が大きく向上
  • 注目の例とラーニングリソースを含む充実したドキュメント
  • 新デザインのデフォルトスタイルシートと新しいテンプレート
  • BloombergLinkのストリーム性能のアップ
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