記号を使った式
Wolfram言語では,すべてが記号を使った式です.
Javaプログラマー向けの注意事項
記号式は,一様な木構造でデータを表現するという非常に一般的な方法を提供します.記号式を使うとプログラミングがとても柔軟になるため,構造とコンテンツの両方が操作できるようになります.Javaには記号的機能がありませんが,基本的な機能はサードパーティのライブラリで利用できる場合もあります.
Pythonプログラマー向けの注意事項
Wolfram言語の記号式は,一様な木構造でデータを表現するという非常に一般的な方法を提供します.記号式を使うとプログラミングがとても柔軟になるため,構造とコンテンツの両方が操作できるようになります.Pythonには組込みの記号的機能はありませんが,Wolfram Client Library for Pythonのlanguage.wlexprを使うと,PythonでWolframの記号的シンタックスを持つ任意の式を構築することができます.
記号を使った式はすべて,「head[引数]」という構造を持ちます:
Javaプログラマー向けの注意事項
式の「頭部」はデータ型あるいは表現されている操作を特定します.静的にタイプされるJavaとは異なり,Wolfram言語の式の頭部は,評価中に変化することがあります.
Pythonプログラマー向けの注意事項
Wolfram言語の式の「頭部」はデータ型あるいは表現されている操作を特定し,評価中に変化することがあります.Pythonのオブジェクトはどれも,変化できない「クラス」が宣言されています.
関数の引数として,どのような記号を使った式でも取ることができます:
Wolfram言語は完全に記号的なので,未定義の変数は常にそれ自身を表します:
Javaプログラマー向けの注意事項
初期化されていないJavaのオブジェクトやプリミティブは,通常デフォルト値のnull,0,falseのいずれかを取ります.このような変数を使おうとすることで,NullPointerExceptionまたは他のエラーが投げられてしまう可能性があります.
Pythonプログラマー向けの注意事項
Wolfram言語の記号式により,プログラマーは計算の中で未定義の変数を記号としてシームレスに使えるようになります.Pythonでは,何も割り当てられていない変数は「未定義」とみなされます.未定義の変数を使おうとするとNameErrorが発生します.