Wolfram|Alphaは,誰でもすぐにあらゆる系統的情報にアクセスし計算できるようにする,ソフトウェア工学における高度な開発の成果です.Wolfram|Alphaは Mathematica とWolfram Workbench で開発されており,計算はgridMathematica で,配備はwebMathematicaで行われています—事実,Mathematica テクノロジーがWolfram|Alphaを可能にしたのです.以下で Mathematica がどのように使われたかをご覧ください.
開発環境
Wolfram|Alphaが必要とするもの
大きいグループによる迅速かつ効率的でロバストな開発のための大規模な開発環境
Mathematica とWolfram Workbench が提供するもの
高度なデバッグ,リファクタリング,ソース制御,単体テスト
参照:
計算の知識と知能
Wolfram|Alphaが必要とするもの
広範な計算機能
Mathematica が提供するもの
世界最大のアルゴリズム網.そのすべてに,組込みの適用判断機能と確度の自己検査機能を装備
参照:
高度にスケール可能なグリッド計算
Wolfram|Alphaが必要とするもの
複数のCPU上でタスクを並列実行して,何千もの結果を一度に計算できる機能
gridMathematica が提供するもの
マルチテラバイトのデータベースにアクセスし,何千もの計算を並列で実行するためのローカルおよびリモート計算エンジンの効率的で信頼できるクラスタ
参照:
エンタープライズの高性能配備
Wolfram|Alphaが必要とするもの
Webで送信される1秒間に何千ものクエリを処理する膨大なスケーラビリティ
webMathematica が提供するもの
高トラヒックに対応し,最新のWeb標準やサービスとシームレスに動作する,ロバストで自動化されたサーバ配備オプション
参照:
組込みの計算可能データ
Wolfram|Alphaが必要とするもの
すぐに計算に使えるさまざまなデータと,さらにデータを加える一貫した方法
Mathematica が提供するもの
Mathematica の記号的言語に完全に統合され,すぐに計算することのできる多様な組込みのデータソース.これはWolfram|Alphaのその他多数のソースに対する優れたベースとなっています.
参照:
一貫した一つのアーキテクチャ
Wolfram|Alphaが必要とするもの
アルゴリズムやデータ等,考えられるすべてのタイプの情報をロード,維持,操作する一つの系統的な方法.
Mathematica が提供するもの
データ,グラフィックス,プログラム,数式等すべてを統一された構造で維持でき,ほとんどすべてをもとの形式のままで保てる柔軟でユニークな記号的アーキテクチャ.これにより,Wolfram|Alphaのプログラマーたちは常に一つの構造から作業することができるのです.
参照:
賢いメソッド選択
Wolfram|Alphaが必要とするもの
言語を理解するための最高レベルの専門的知識ベース
Mathematica が提供するもの
ユーザに詳しいアルゴリズムの知識を要求しない,タスクとメソッドの分離.自然言語処理というWolfram|Alphaの目標は,このベースなしでは実質的に実現不可能でした.
参照:
動的なレポート作成
Wolfram|Alphaが必要とするもの
配信する必要のある計算結果すべてに対して最適化されたルックアンドフィール
Mathematica が提供するもの
自動化されたレイアウト,美的な色の選択,サイズ,タイプセットを利用した,迅速なドキュメント構築.Wolfram|Alphaのプログラマーは希望する出力を選ぶだけです.Mathematica にルックアンドフィールの最適化を任せています.
参照:
データベース接続
Wolfram|Alphaが必要とするもの
何テラバイトものデータへの柔軟で効率的でありながらも,作業しやすいアクセス
Mathematica が提供するもの
Mathematica の統一した構造にすぐに組み込める記号的な式としてデータをインポートする,完全に統合された組込みの接続性
参照:
高レベルのプログラミング言語
Wolfram|Alphaが必要とするもの
言語学的に理解したものと他の専門知識をプログラミングするための表出方法
Mathematica が提供するもの
世界で最も高度なパターンマッチング機能を使った高レベルの関数型プログラミング.これにより,可読性の高い,文芸的で効率的なプログラムになります.
参照:
効率的なテキスト処理と言語解析
Wolfram|Alphaが必要とするもの
高レベルで効率的なテキスト処理
Mathematica が提供するもの
最適化されたパフォーマンスを提供する,アルゴリズム・メソッドの自動選択を備えた多岐に渡る組込み機能
参照:
幅広い自動可視化機能
Wolfram|Alphaが必要とするもの
データ,木構造,グラフレイアウト,その他の動的に生成されたグラフィックスを最大限に美しく可視化する方法
Mathematica が提供するもの
メソッドやパラメータを設定する必要のない,正確な自動プロット,スケール,レイアウト,色付け,照明,その他の美的最適化.Wolfram|Alphaプログラマーが可視化出力タイプを指定すると,後は Mathematica が自動的に処理します.
参照:
自動インポート
Wolfram|Alphaが必要とするもの
世界中の構造化されたデータをインポートし,それを精選する簡単な方法
Mathematica が提供するもの
完全に統合するために,受信データを Mathematica の記号的関数構造に自動的に変換する何百にも及ぶインポートフィルタ
参照: