webMathematica 3はサーバベースのWeb開発のために,即時のインタラクティブ機能を含む画期的な機能を装備しています.また,高トラヒックサイトを最適化するための多様な機能が向上しています.
インタラクティブツール
webMathematica 3では,自動の即時インタラクティブ機能ManipulateコマンドをWebページ用に再現しています.スライダー,チェックボックス,ポップアップメニュー等,計算を制御するさまざまなGUI機能を含むWebページが作成できます.これらのGUI機能すべてがManipulateにより提供される,同じ簡単なシンタックスで実行できます.
式言語とカスタムタグ
webMathematica 3では,WebページからMathematicaをより簡単に呼び出すことができます.また,webMathematica 3には,多くの役に立つタグのライブラリが含まれています.このタグは,Webページが作成されたときにフローをリダイレクトする等の多数の便利なツールを提供します.
待ち行列システム
webMathematica 3には,長くかかる計算や非同期処理に対する新しい待ち行列システムが搭載されています.
Wolfram Workbenchのサポート
Wolfram WorkbenchはwebMathematicaコンテンツの開発を加速する膨大な数の機能を提供します.webMathematica 3はWolfram Workbenchと使うことができるので,Mathematicaコードをサーバで実行しながらデバッグすることができます.
Webサービス
webMathematica 3を使うと,Mathematicaを利用するRESTおよびSOAPのWebサービスを提供することができます.
新しいログシステム
広範に及ぶ設定が可能な新しいログシステムでさまざまなタイプのエラーを追跡したり問題を見付けたりすることができるため,問題を簡単に解決することができます.
改良されたカーネルモニタ
カーネルモニタが大幅に改良されました.サーバの信頼性を高めるため,メモリ使用量,ランタイム,同時リクエスト,Javaオブジェクトの監視のための新しいコードが装備されています.また,個々のカーネルプールの起動と終了や各計算のキャンセルもできます.待ち行列のジョブは,その進行状況とエラーが監視されます
カーネルとのインタラクションの改善
webMathematica 3ではMathematicaカーネルとのインタラクションの方法が向上しています.バージョン3では,サーバが開始すると同時にカーネルが並列で起動することで,スタートアップの時間が改善されています.また,バージョン3には,カーネルが使用する時間とメモリを制限する新しい設定ツールが多数揃っているので,サーバの信頼性がさらにアップします.カーネルは背景で自動的に再起動するので,サービスは妨害されることはありません.