System Modelerを選ぶ理由
Wolfram System Modelerは物理モデリングおよびシミュレーションのための完璧なツールです.他のシステムとは異なり,System Modelerはアドオンを必要とせず,標準のModelicaモデル言語を完全にサポートします.System ModelerはMathematicaと完全に接続するように設計されているため,統合された究極のモデリング,シミュレーション,解析のワークフローが実現できます.
| Wolfram System Modeler | MapleSim* | Simulink* | |
|---|---|---|---|
| バージョン | 13.3 | 2023.1 | Version R2023a |
| 追加の必要条件 | Mathematicaはオプショナル | *Mapleが必要 | *MATLABが必要 |
モデリング |
|||
| 現実の世界のトポロジーに従った階層的モデリング | |||
| マルチドメインモデリング | |||
| ドラッグアンドドロップによるモデル設計 | |||
| モデルの自動文書化 | |||
| プログラムによるモデル作成 | |||
| Modelicaのサポート | |||
| 記号方程式からの設計コンポーネント | |||
| 完全装備のModelicaエディタ | |||
| 外部C関数を含む | |||
| モデル方程式の高度なデバッグ | |||
シミュレーション |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 連続・離散のハイブリッドソルバ | |||
| リアルタイムソルバ | |||
| 感度解析ソルバ | |||
プロット |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 任意のシステム変数のプロット | |||
| 完全に設定されたプロットをモデルに保存する | |||
| インタラクティブなリアルタイムプロット | |||
可視化 |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 3Dによる機械の自動可視化 | |||
| カスタム可視化環境 | Mathematica | Maple | MATLAB |
| インタラクティブダッシュボード | |||
| 2Dおよび3Dのグラフィックス言語 | |||
| 標準のエキスポート形式(.aviおよび.mov) | |||
解析と設計 |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 解析プラットフォーム | Mathematica | Maple | MATLAB |
| プログラム可能なシミュレーション制御 | |||
| 並列化されたパラメータスイープ | |||
| モデル方程式の解析 | |||
| モデルの均衡の検出 | |||
| 制御系の設計 | |||
| 自動化されたモデルのキャリブレーション | |||
| 組込みの信頼解析 | |||
| システム最適化 | |||
| 動的ダイアグラム | |||
| CADデータからのモデルの自動生成 | |||
| 数値モデルの線形化 | |||
| 記号的線形化 | |||
| 精選データへのアクセス | |||
接続性と配備 |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| クラウドでのシステムモデリング | |||
| ユーザのライブラリのインストーラの作成 | |||
| FMI (Functional Mock-up Interface)でのモデルのエキスポート | |||
| FMIを通じて,Co-Simulationのためにモデルをエキスポート | |||
| FMIでのモデルのインポート | |||
| リアルタイムのシミュレータリンク | |||
| シミュレーション実行ファイルの配備 | |||
| シングルサインオンのサポート | |||
組込みのモデルライブラリ |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 電気(アナログ,デジタル,多相) | |||
| 機械(並進系,回転系,3Dマルチボディ) | |||
| 熱(熱伝導,流体) | |||
| 流体(圧縮性,混合,混相) | |||
| 媒体(マルチコンポーネント,相転移) | |||
| 信号ブロック(連続,離散,論理) | |||
| 磁気(磁束管,基本波) | |||
| Clocked(同期/クロックシステム) | |||
| 状態グラフ | |||
追加のモデルライブラリ |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 生化学系 | |||
| 油圧系 | |||
| 航空機 | |||
| 回転機械 | |||
| ビジネスシミュレーション | |||
| システムダイナミクス | |||
| 平面モデリング(2Dマルチボディ) | |||
追加のインタラクティブバーチャルラボ |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| 高校向けの物理学ラボ | |||
| 高校向けの生物学ラボ | |||
| 高校向けの化学ラボ | |||
| 大学向けの熱学ラボ | |||
| 大学向けの生物学ラボ | |||
| 大学向けのデジタル電子ラボ | |||
| 大学向けの機械工学ラボ | |||
追加の接続性ライブラリ |
System Modeler | MapleSim | Simulink |
| OPC Classicライブラリ(OPC Data Access) | |||
| OPC Unified Architecture (UA)ライブラリ | |||
| Arduino (Firmata)接続ライブラリ | |||
ワークフローの簡素化
System ModelerはModelica言語を実装しすることによって,コンポーネントベースのモデリングの長所を利用し,コンポーネントの流れをモデル化します.このため,コンポーネントベースのモデリングは,ブロックベースのモデリングよりもはるかに優れています.以下の電気回路の構築例は,コンポーネントベースのモデリングにより簡素化されるワークフローを表しています.

Modelicaの利点
Modelicaは物理システムのモデル化のために特に設計されたオープン標準の言語です.この言語を使うことで,個人やグループが大規模プロジェクトの共同作業を効率的に行い,再利用可能なカスタムコンポーネントやライブラリを構築することが可能になります.
Wolfram MathCoreはModelica Associationの創立メンバーであり,1997年以来Modelica言語設計において重要な役割を果たしてきました.System Modelerはこの努力の結果であり,自動車,重工業,生命科学,海洋関係のユーザとの15年以上に及ぶ密接な協力関係の結果でもあります.そのためSystem Modelerは最も使いやすいModelicaツールとなっているのです.

シミュレーションの枠を超える用途
高忠実度モデルは,数値シミュレーションだけでなく,最適化や制御設計からカスタム可視化やインタラクティブ機能までのすべてを含む多くのものにとって便利です.System ModelerとMathematicaを一緒に使うと,シミュレーションを完全にプログラムで制御でき,あらゆる種類の設計と解析が可能になります.
System ModelerはFunctional Mock-up Units (FMU)をインポート・エキスポートすることができるので,他のツールのモデルを使ったり,レガシーモデルをSystem Modelerに移したりすることができます.